相場の格言集-あ行

アタマとシッポはくれてやれ

頭から尻尾まで全部食べたいと望んで、最安値で買って、最高値で売ろうと思いがちだが、そんな風に欲張って待ち続けた挙句、利食いのタイミングを逸して損してしまうこともあるという格言。魚の頭と尾の部分は残して他の人にも食べさせるような、余裕を持って売買しなさいという名言。

上がった相場は自らの重みで落ちる

どんな相場も永遠に上げ続けることはなく、いつか下がる時が来るという意味。高く上がった相場ほど下落も激しかったりするという「山高ければ谷深し」に通じる格言。高く上がった相場ほど、手仕舞うタイミングには一層注意が必要です。

当たり屋につけ

相場にはトレンドとサイクルという波があります。その波とタイミングが合い、買っても売っても連戦連勝の人がたまに現れます。そのような人のことを、「当り屋」と呼ばれています。日常生活においても、上手くいく時はなにをやっても不思議と上手くいくものですね。そのようなことを、相場の世界で説いたのがこの格言です。あれこれ思い迷うよりは、いっそのこと 「当たり屋」と同じ売買をした方が賢明と考え、それに便乗する。まさに、「当たり屋につけ」ですね。

当たり屋に向かえ

当りまくっている人間もいつかは外れる。提灯買いで押し上げられた相場は、いつかは反動安が待っているという格言。「当たり屋といわれたころから曲がり出し」に通じる格言。

騰げは別々、下げは一緒

相場が上昇するときは銘柄や業種によって別々に上昇していくが、下げる時は何もかもが同時に下げるという格言。まったく関連性のない銘柄までが下げる時は、雪崩のごとく下げてくるというのは、いかに相場が人間心理によって変動するかを表しています。

意地商いは破滅の因

相場と逆方向の建て玉を意地になって持っているのは大損の元であり、素直に相場に従うことが大切であるという格言。

一運、二金、三度胸

ここが上昇の転機と見たら、びくびくせずに勇気を持って買いなさいという格言。

一文惜しみの百失い

利が乗っているにもかかわらず、自分が想定した目標値に一文足らずで終わったことで手仕舞できず、その後ズルズル値が下がり、結局最後に損をしてしまうこと。あるいはまた、手数料が損になってしまうといったことから損切りできずに、大損してしまう。「一両にこだわって一〇〇両に泣く」に通じる格言。

噂で買って事実で売れ

噂の段階で買って、事実として発表された段階では、売った方が良いという格言。株価は、買い材料の噂が出た段階で上がりはじめて、そして事実として公表された段階では、すでに多くの人が保有して株価の頂点になっている場合が多いということ。

売り買いは三日待て

売買する時はあせらずに三日待つのが良いという格言。売買した後で「もう一日待てばよかった」と悔やむ投資家も多いものです。一時の心情で売買せずに、常に客観的に相場を見る目が必要です。

エコノミストは理路整然と曲がる

エコノミストは経済や企業を明快に分析して今後の株価の予測をするが、いくら分析結果が正しくても、株価はエコノミストの思った方向に動かないことが多いということ。

お金を儲けることとそれを維持することは全く別のものである

相場を見極める判断力と資金を維持する能力は別の能力であるという格言。どちらも必要不可欠なものであり、どちらが欠けても投資で成功することはできないでしょう。

押し目待ちに押し目なし

押し目を期待して待っているときほど、押し目を作らずに上昇してしまい、結局、買い仕込めないということがあるという格言。上昇トレンドの場合は押し目待って買うのが定石ですが、押し目待ちもほどほどが大切です。

鬼より怖い一文新値

新値というのは高値や安値を更新したときに使いますが、この格言の場合には、高値を更新した「新高値」の意味。一文というのは昔の貨幣単位で、現在でいえば1ティックにあたります。1ティックだけ高値更新したときは気をつけたほうが良いという格言。

大もちあいは大相場

相場全体が上がるも下がるもしない状態が長く続いた後には、その後ひと相場があるという意味の格言。

大回り三年、小回り三月

短い周期で三ヶ月、長期的には三年で相場は上昇や下降を繰り返すという相場周期のこと。

大儲けは時代の変わり目にあり

相場の大きな変動は時代の変化によって起こるもので、その波に乗れば大きな儲けが得られる。したがって、時代というものを、少し離れて見る目が必要であるという格言。

相場の格言集

投稿日:2017年1月21日 更新日:

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