移動平均線ってなに?
移動平均線とは、株価の動きを平均化して大まかな株価トレンドを示した線で、5日移動平均線や13週移動平均線など、さまざまな期間のものがあります。
トレンドは移動平均線の向きと並びで判断することができます。上昇トレンド時には「移動平均線が上を向いている」「株価が移動平均線より上にある」などの特徴が挙げられます。逆に下降トレンドの特徴としては「移動平均線が下を向いている」「株価が移動平均線より下にある」などが挙げられます。
また、移動平均線はその期間にこの銘柄を買った投資家の平均買いコストを示すものでもあります。そのため投資家が意識する「節目」となり、下落してきた株価がそこで反発したり、上昇してきた株価がそこで反落するポイントとなりやすいのです。
移動平均線にはさまざまな期間のものが描けますが、一般的には、日足チャートの場合は5日、25日、75日、週足チャートの場合は13週、26週、52週などの線が使われます。これらの線は期間が短いものほど速く、期間が長いものほどゆったりと動きます。その結果、上昇トレンドの時には、チャート上では、上から「株価」「5日移動平均線」「25日移動平均線」「75日移動平均線」の順番に並ぶことになります。逆に下降トレンドの時にはこの順序が入れ替わり、上から「75日移動平均線」「25日移動平均線」「5日移動平均線」「株価」の順になります。
このように短期移動平均線が長期移動平均線を下抜くことを「デッドクロス」といい、逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上抜くことを「ゴールデンクロス」といいます。