チャートとは過去の株価の推移をグラフで表したものです。このグラフを見ることで、その銘柄の傾向を把握することができ、株を売買するときの判断材料となります。個別の銘柄だけでなく、TOPIXや日経平均株価など、主な株価指数のチャートもあります。
チャートにはさまざまな期間のものがあり、世の中の動きや、その会社の大きな流れを把握するには、3年や5年などの長い期間のチャートが役に立ちます。表示する期間は選べますので、いろいろな期間で比べてみるといいでしょう。
目盛りが1ヶ月単位になっているチャートを「月足(つきあし)チャート」といいます。実際に売買する場合には、1日や1週間、1ヶ月などの短い期間を選択し、短期間の動きがわかる「分足(ふんあし)チャート」や「日足(ひあし)チャート」を見たりするなど、目的によって使い分けるとよいでしょう。
当然ながら、上場したばかりの株には、上場以前のチャートが存在しません。激しく株価が上下して、チャートが落ち着くまでに時間のかかるケースも少なくないので、注意が必要といえます。
チャートの下に表示されている棒グラフは「出来高」を表します。出来高が多いということはそれだけ大勢の人が売買に参加しているということを表します。会社の新規事業が成功したりヒット商品が出ると、人気が出てその株を買いたい人が殺到しますので、株価が上がるだけでなく、出来高も増えます。逆に誰もその株に注目していないときには、出来高が増えず、株の値動きも鈍いことが多いといえます。このように出来高と株価は密接な関係にあります。
チャートは会社のいろいろな出来事や局面を表し、チャートを読むことで、その株のいろいろな傾向が見えてきます。現在の株価は上昇傾向なのか下降傾向なのか、それとも横ばいなのかなど、会社の業績などの数字と共にチャートも参考にすることで、投資の判断に役立てることができますのでぜひ利用するようにしてくださいね。