お金持ち投資-ファンダ編

PERってなに?

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単純に会社の利益の額だけを比較しても、会社によって規模も違えば、発行している株式数も違うことから、会社の業績や株価を比べることは困難だといえます。大企業が1億円しか利益をだせないのと、中小企業が1億も利益をだすのとでは評価がまったく異なるからです。そこで、純利益を発行済株式数で割って「1株当りの利益」(EPS=Earnings Per Share)を算出します。

1株当りの利益(EPS)=純利益÷発行済株式数

このように1株当りの利益を出し、今の株価が割安か割高か比較するのに使用します。また、この「1株当りの利益」と「株価」を使った代表的な指標に「PER」があります。「PER」を使うことによって、利益面から見て今の株価が割高か割安かを比較することができます。PERはPrice Earning Ratioの略で、「株価収益率」ともいい、「株価」を「1株当りの利益」で割って求めます。

PER(株価収益率)= 株価÷1株当りの利益

PERは、「1株当りの利益」の何倍まで株価が買われているかを表し、数字が高いほど割高ということになります。例えば、1株当りの利益が50円で、株価が1000円の場合、PERは、1000÷50=20倍ということになりますが、PERは単独で見るものではなく、その会社の過去のPERと比べてみたり、同業種やライバル会社のPERと比較したりするなど、相対的に比べる指標です。業種によってもPERの平均はだいぶ違います。インターネット業界など急成長で利益の伸びが大きい業界はPERが高い傾向があるといえます。

例えば、株価が2000円、1株当りの利益が20円でPERが100倍(2000÷20円)の企業があるとします。毎年急成長が続き、1株当りの利益が40円、80円と増加が予想されれば、2年後の予想利益で見たPERは25倍(2000円÷80円)まで低下することになり、それだけ将来の成長を先取っているといえます。

また、PERは、「同業他社は皆PERが30倍前後なのに、この会社はPER20倍程度だから割安である」とか、「この会社は過去数年間のPERはだいたい30~50倍だから、今のPER 70倍は割高だ」といった判断に用いることができます。株価は将来の業績予想を先取りするので、PERを計算する時には、直近の決算利益だけではなく、来期の予想利益で計算したPERも使いましょう。また、比較するだけではなく、オンライントレードの検索機能などを使って、「PERが~倍以下」のような条件を設定して、割安な株価の会社を探すのにも活用することができます。

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