初心者のための株式講座

注文方法を覚えよう!

投稿日:2017年1月20日 更新日:

注文方法を覚えよう!

株を注文する際には「市場」と「証券コード」を指定して銘柄を特定しますが、次に、具体的な注文方法について見てみましょう。注文には「成行(なりゆき)」と「指値(さしね)」の2種類があります。

「成行」は値段を指定せず株数のみ指定して取引を行う方法で、そのとき売買されている値段で約定(取引が成立すること)されます。したがって予想に反して安く買えたり、逆に思いのほか高い値段で買ってしまうこともあるので注意が必要です。

一方「指値」は値段も指定して取引を行う方法で、希望の値段で売買が行えます。ただし、その値段に株価が到達しない場合には取引が成立しません。したがって、指定した値段で必ず買いたい(売りたい)という場合には「指値」が、値段よりも売買が成立することを優先する場合は「成行」が向いているといえます。

その銘柄に今どのような注文がでているのかは「板情報」を見ればわかります。これは、取引時間中や取引開始時間の少し前から、オンライントレードの画面などで見ることができます。3本値や5本値といって、注文状況(気配値と注文数量)を売りと買いそれぞれ3段階(5段階)まで見られる仕組みで、みんなが出している注文が値段順に並べられて表示されます。

売り気配 500株 870円    

 

 

買い気配

300株 860円
100株 830円
  820円 100株
800円 200株
790円 300株

 

上の板情報では、820円の買い注文と830円の売り注文が対峙しています。 この状態で820円の「指値」で100株の売り注文を出すと、820円の買い注文とマッチングして820円で約定(取引成立)となります。 一方、この状態で「成行」で100株の買い注文を出すと、売り気配の先頭にある830円で約定することになります。その後さらに「成行」で100株の買い注文を出した場合には、次に控えている860円の売り注文とマッチして、860円で約定してしまいます。このように思わぬ値段で買って(売って)しまうことがあるので、成行注文には注意が必要となるのです。 取引開始時間の午前9時までに出された注文はいったんすべてまとめられ、まとめられた売り注文と買い注文がぶつけられて最初の取引が成立します。その日最初に成立した売買を「寄り付き」、その日最後の売買を「引け」といい、「寄り付きは高くはじまった」「引けにかけて急落した」などというふうに使われます。

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